業務用エアコンの取付は現地調査と作業当日の準備、作業本番というように内容を分けることができます。現地調査は業務用エアコンの搬入や作業に支障はないか、配管や配線が問題なく行えるか、その確認が主な内容となります。当日は室内機の搬入と取付、配管と配線といった作業が中心ですが、予め搬入経路と作業スペースの確保、養生が行われます。業務用エアコンの室内機と室外機の取付が完了したら、いわゆる真空引きをして気密試験という流れです。
試験で問題が見つかれば配管を確認して異常がないかチェックが行われ、見つからなければ不良の判断となります。いずれにしても、メーカーは試験をクリアした製品を出荷しているので、初期不良が0ではないにしても遭遇する可能性は低いです。業務用エアコンの取付を請け負うプロは、毎日のように設置工事をしていますから、経験が豊富でミスをすることもまずないといえます。作業手順の基本は言うまでもなく全て頭に入っていますし、取付に問題が発生した場合の対処方法も心得ています。
真空引きにおける気密試験がクリアしないケースについても、経験から原因の目星をつけたり、正常に業務用エアコンが稼動するように責任を持って対応してくれるので安心です。滞りなく作業が完了した場合は、依頼者立会いのもと試運転が行われ、確認が済めば養生を剥がしたり清掃や回収を経て撤収となります。買い替えによる交換のケースでは、冷媒ガスの回収と既存の設備の取り外しという工程が加わる程度の違いです。